20代、30代で乳がん。でも「ひとりじゃない」と感じられる場所

20代、30代で乳がん。でも「ひとりじゃない」と感じられる場所

思春期・若年成人(adolescent and young adult;AYA)世代の乳がんは全世代の乳がん患者からみると約5%の割合です。わりと少なめ、という印象でしょうか?

20代、30代のmunecoさんたちは、ちょうど恋愛・結婚や子育て、仕事などさまざまなライフイベントとも重なる時期。同世代の患者さん同士で悩みも相談したいけれど、病院でも一緒に入院している女性たちは自分よりも先輩が多いから…と患者同士の輪に打ち解けられずにいる方も少なくないと思います。

37歳で罹患した自分もその1人で、同じ病室の、自分の母と同じくらいの年齢の患者さんに「若いのにかわいそう…」なんて言われ、傷つくこともありました。

同じ世代の患者さんとおしゃべりしてみたいな…と探していて、出会ったのがこちらの団体です。

若年性乳がんサポートコミュニティPink Ring

https://www.pinkring.info

Pink Ringは、2010年に聖路加国際病院の若年性乳がん患者に対するグループ療法の臨床試験として誕生。2015年に体制を一新し、現在は〝若年性乳がん体験者のための患者支援団体〟として、体験者と医療者が協働で運営し、活動しています。

同じ病気を経験した同世代の仲間と出会い、若年性乳がん特有の悩みや不安(妊娠、出産、恋愛、結婚、仕事、美容など)を共有しあえるコミュニティの提供や、病気や治療と向き合う上で必要な正しい情報の発信、さらに若年性乳がんに関する研究活動や支援活動など、体験者の目線、医療者の目線から、20代・30代で乳がんを罹患した若年性乳がん体験者を多角的にサポートしています。現在では日本国内に4つの支部(東京・東北・西日本・北海道)があり、おしゃべり会などの仲間づくりのほか、乳がんの最新情報についての講義をみんなで受けたり、患者力を高められるようなワークショップを開催したりなどの活動が行われています。

コロナ禍で直接みんなと会っておしゃべりがしにくいこの頃ですが、オンラインでもイベントが開催されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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